2019年11月30日土曜日

docomo端末のキャリアアプリでソフトウェア更新後にADBから無効化したのが解除されやすいものとその対処のメモ

MVNO/他社SIMでキャリアアプリを極力黙らせてドコモのAndroidスマートフォンを使う手順メモ(2019年10月版)で、PCからADBコマンド(adb shell pm disable-user)を使用してプリインストールされているキャリアアプリを無効化する方法を紹介したが、この中の一部アプリはソフトウェア更新を行うと無効化が解除されてしまう。

よく無効化が解除されると感じるもの、無効化解除された場合の弊害を個人的メモも兼ねてリストアップ。

  • ドコモ位置情報
  • ドコモ位置情報(sub)
    • 無効化が解除されることにより、ドコモ位置情報の設定が未完了な旨のメッセージが表示される。
  • dアカウント設定
  • dマーケット
  • docomo Application Manager
    • 無効化が解除されることにより、認証に失敗した旨のエラーメッセージが時々表示される。
    • ドコモ契約以外のSIM(各種MVNO/他キャリア)を使用するなどの理由でdアカウントを設定しない場合、定期的に邪魔な通知が出てくるだけになる。


ソフトウェア更新ごとにアプリが復活するのを防ぐには、PCからADBコマンドでアプリを無効化する際、より強力に無効化する手段として、下記コマンドを使用する。

  • adb shell pm uninstall -k --user 0 [パッケージ名]
コマンドの内容にあるように、アプリ無効化ではなくアンインストールを行う。
コマンド実行後、指定したアプリは一覧での表示が「このユーザーでは未インストール」に変化する。
画像の例では、ドコモ文字編集を端末上から無効化、ドコモ位置情報・ドコモ位置情報SUBをadb shell pm uninstallコマンドでアンインストールした。
ドコモ文字編集が「無効」なのに対して、ドコモ位置情報・ドコモ位置情報SUBが「このユーザーでは未…」と表示が異なっていることがわかる。
この状態であれば、ソフトウェア更新後にアプリの無効化状態がキープされる可能性が高まる。
  • 自環境では今の所「このユーザーでは未インストール」のステータスからソフトウェア更新でアプリが復活した事例はないが、100%ではないと思われるので念の為。
  • ADBコマンドを使用してのアンインストール処理によって端末が誤動作・故障した…などのトラブルに見舞われても当方は責任を負えませんので、コマンドの実行については自己責任でお願いします。


ただし、上記ADBコマンドを使用してプリインストールアプリのアンインストールを行うと、端末のオールリセットを行うまでアプリを再有効化できなくなる場合があるのでコマンドの実行は慎重に行うこと。