2018年8月14日火曜日

Thinkpad X250を入手してちょっとカスタマイズした話

ここ数年、「デスクトップPCがあるし、スマートフォンで出来ることも増えてきたからノートPCは不要」と思ってノートPCを手元に置いていなかった。
しかし、最近になって急にノートPCが欲しくなり、タイトルの通りThinkpad X250を入手。入手した個体についての内容や、入手後に行ったことを色々と書き連ねてみる。
【入手した個体】
Thinkpad X250
・CPU:Core i5 5300U (2.3GHz / TB 2.9GHz)
・メモリ:8GB
・HDD:500GB,7200rpm
・ディスプレイ:12.5インチ FHD(1920x1080) IPS液晶
・キーボード:日本語(バックライトあり)

ヤフオクにて入手した。出品者の方が、FHD液晶への換装、及びキーボード交換を実施したという個体で、即決+送料で38,000円強。
FHD液晶換装済み、バックライト対応キーボード換装済み、メモリ8GB搭載という条件なので、決して高くはないと思う。むしろ液晶とキーボードのパーツ費と換装の手間を考えたら安い。


【購入後に行ったこと】
(1) SSD増設・起動ドライブ化
※本項目の内容を実施することにより、PCの誤動作を引き起こす可能性があります。お試しいただく際は、元の環境に戻す準備(バックアップ等)をした上で、自己責任にて実施するようお願いいたします。

Thinkpad X250には、M.2スロットが2つ搭載されている。
片方は無線LANモジュール用、もう片方はWWANモジュール(雑な解釈をすると、LTE通信用のモジュール)用。少なくとも今回入手した個体ではWWANモジュールが実装されるであろう側のM.2スロットは空いており、ここにM.2(Type 2242)サイズのSSDを実装することができる。
空きスロットにSSDを実装することのメリットは、HDDを搭載しつつ別途SSDを搭載できるので、「システムはSSDに、データはHDDに」というデスクトップPC的な運用が出来るというところ。OSの起動時間を短くしつつ、大容量のファイルをローカルで扱いやすい環境を構築できる。

写真は筐体裏面。左側のやや中央寄りに空きスロットが1つある。

空きスロットに、M.2 SSDを装着。
システム格納用として使うことから、120GBと控えめな容量のSSDを選択した。
使用したSSD:Transcend TS120GMTS420S

SSD装着後は、Windows 10セットアップメディアから起動し、OSをクリーンインストールした。セットアップ画面でカスタムインストールを選択し、もともと実装されている内蔵HDDのパーティションを全て削除した上で、SSD側にOSを新規インストールする、という流れ。
今回購入した個体はもともとWindows 10がインストールされていたので、ライセンス認証も特別な操作無しで完了。
CドライブにSSD(120GB)、DドライブにHDD(500GB)がそれぞれ割り当てられている。

ちなみに、M.2スロットにSSDを増設した状態でディスクの管理画面を見ると以下のようになる。内蔵HDDがディスク0、M.2スロットのSSDがディスク1として認識された。
ディスク0が起動ドライブになっていないのはちょっと不思議な気分になる。
複数ディスクを使ったデュアルブート環境なんかではありそうだけれど。

OSセットアップ完了後は、電源オプションからPCI Express周りの省電力設定を変更する。
省電力設定との兼ね合いで、M.2スロットのSSDがうまく動作しなくなることがあるらしいので、念の為変更しておく。
(これについては、どこを変更すべきかという確実な情報を得られなかったので、それらしい項目を変更した)
コントロールパネル→電源オプション→(使用している電源プランの)プラン設定の変更→詳細な電源設定の変更(C)→上記画面の項目を「オフ」

ちなみに、上記設定を行って運用していたところ、1度だけUEFIレベルでSSDをうまく認識できなくなった。
発生した症状:ストリーミング配信を視聴中に突然配信が止まる→OSの挙動そのものがおかしくなる→自動でリブート→OS立ち上がらない→UEFIメニューに入ってみる→メニュー表示前にエラーメッセージが出る→SSDが認識されていない

ACアダプターを抜いた上でUEFIメニューから内蔵バッテリーOFFの操作を行い、数秒待ってから電源再投入することで復旧した。
もともと想定されてない使い方をしているからなのか、熱問題があるのかは定かではないが、稀にこういうことも起こり得る…くらいの認識で使えば自分の使用用途的には問題なし。発生頻度が上がったら、対策を考えることにする。


(2) トラックポイントキャップを交換する
現行のThinkpadシリーズに搭載されているトラックポイントキャップは、ソフトドームと呼ばれている種類のもの。操作性は悪くないのだけれど、指を押し付けて動かすような使い方になり、長時間使っていると指が痛くなってくる。

かつてはユーザーがソフトドーム以外にクラシックドーム・ソフトリムの計3種類からキャップを選び、付け替えられた。その中でも、ソフトリムは「長時間使っても指が痛くなりにくい」ということからキャップ交換を検討開始。
しかし、X250世代のキーボードでは「ソフトリムキャップは使えないわけではないが、標準キャップより高さが出るので液晶にトラックポイント痕が残る」とのこと。
X240あたりでキーボードが設計変更され、トラックポイントキャップも合わせて設計変更されたこと、設計変更後の世代向けのトラックポイントキャップはソフトドームしか存在しないことが主な理由。

そんな折、こういう記事を発見。
トラックポイント派に捧げる。ロープロ/スーパーロープロ対応のソフトリムキャップを買ってトラックボールを買わないで済んだ話。
Saoto-Tech - 商品一覧 - DMM.make クリエイターズマーケット
3Dプリンタで、X240以降の世代で使えるソフトリムキャップを作成している方がいらっしゃるとのこと。
3Dモデルも公開されているものの、自宅には3Dプリンタがないため、今回はDMM.makeのサービスを使いソフトリムキャップを注文してみた。
標準のソフトドームと並べてみた。

キーボードに装着するとこんな感じ。
キャップが半透明なので、キーボードライトを点灯させるとキャップもうっすら光ってちょっとかっこいい。

操作感は上々。長時間の操作でも指が痛くなる感覚はないし、ウィンドウをスクロールするときや画面の端から端までカーソルを動かすときも気持ちよく操作できる。
個人的には、トラックポイント感度を最大に設定しておくとさらに快適に感じられた。
注文時点では色付きで2980円/10個入り。ソフトリム好き、ソフトドームで自分と同じ悩みを持っていた方にオススメしたい。


【その他雑記】
・Thinkpadシリーズは保守マニュアルがあるのでマニュアルを見れば分解、パーツ交換が比較的容易にできる…というのが利点と考えているのだが、本体薄型化の影響なのか、X250はバラしにくかった。ストレージ交換、M.2スロットへのアクセス、メモリ換装はいずれもボトムカバーを引っ剥がす必要があるが、これだけで悪戦苦闘するとは。
 ・ボトムカバーを外すだけで大変なので、キーボード交換も旧世代の機種に比べるとかなり大変な模様。「簡単にメンテナンスできる」レベルから「メンテナンス手順が公式から提供されているだけマシ」というレベルに変わった印象。キーボード交換済みの個体を入手できてよかった。
・長時間使っているとキーボード右側のキーの感触がおかしくなってくる。言葉にすると、「ぺちぺち」が「ねちょねちょ」になる。特にキーボードの使用頻度が低く、トラックポイントの使用頻度が高いタイミングで顕著。パームレスト側から力がかかって、わずかにキーボードが歪むことが要因?
・Windows 10(Ver.1803)のクリーンインストールを行った段階で大半のドライバが自動インストールされた。キーボードはドライバこそインストールされないが、音量調整、画面輝度調整に関してはドライバインストール前でも動作する。

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